マイナートラブルは、妊娠によっておこる気になる症状のことで医学的には、問題は
少ないものをいいます。
1.頻尿
2
.つわり
3
.腰背部痛
4
.掻痒感
5.下肢のこむらがえり
6.静脈瘤
7.
8
.手足のむくみ
1.頻尿
妊娠の初期と末期によくみられますが 、これは大きくなる子宮や胎児によって
膀胱が圧迫されるためにおこります。妊娠中の尿は細菌が発育しやすく、膀胱炎
や腎孟腎炎になる人もいますので排尿を我慢しないように、又、清潔にも
心がけましょう。
2. つわり
妊娠の初期の頃の空腹時や朝の起床時にみられやすく、妊娠によるホルモンや精神
的なストレスが影響するようです。
<つわりの対策>
食事:
目覚めて起き出す前に、好きな食べ物を少し口に入れ、しばらくして
起きるようにします。食事は少量ずつ数回に分けて、好きなものを食べたいときに
食べるようにすれば、軽くなることが多いようです。また、冷やすと食べやすく
なります。
環境の改善:つわりは心理的、精神的な影響によることがかなりありますので、
ご家庭の協力で、安らぎを得られる環境づくりを心がけ上手に気分転換をすること
も考えましょう。
便秘の改善:つわりの時には便秘になることが多いのですが、便秘が治れば自然と
つわりも軽くなります。
3.腰背部痛
妊娠によるホルモンの作用で腹筋や筋肉を支える靱帯がゆるみがちになり、姿勢が
悪くなる為に腰や背中の筋肉に負担がかかります。
妊婦体操を毎日行ったり腹帯やガードルを着用してみましょう。
4.掻痒感
胸や腹部、全身に及ぶこともありますが妊娠によるホルモンの影響ですので下着は
刺激の少ない綿のものを選び動物性脂肪はとりすぎないようにしましょう。
痒みが増す時は、相談してください。
5.下肢のこむらがえり
妊娠後期になるとおこることがあります。
これは大きくなった子宮の圧迫で下半身の循環が悪くなっていたり、冷えやカルシウム
不足などが原因と言われています。もし、こむらがえりをおこしたら下肢を伸ばし足の
指を足背の方にそらせるようにマッサージしてください。寝る前に足のストレッチを
したり、足を冷やさない工夫もしましょう。
6. 動脈瘤
大きくなる子宮によって下半身の血液循環が悪くなり静脈が膨れたように浮き出てくる
ことがあります。場所は、下肢、ソ経部、外陰部などに多いです。できるだけ長時間の
立位は避け休息はこまめにとりましょう。又、昼間は弾性ストッキングを着用することで
痛みが軽減します。休む時は下肢を高くして、下半身の血液循環をよくしましょう。
痛みがひどいときは、医師に相談してください。
7. 痔
肛門の周辺の血液循環が悪くなるためにおこります。座浴といって、肛門部をお湯で
温める方法や、入浴が効果的ですが症状をひどくしないためには便通を整えることが
大切です。痛みや出血があるときは医師に相談しましょう。
8. 手足のむくみ
妊娠後期になると、起床時に手が握りにくかったり夕方就寝時に下肢(すね)や足首が
むくむことがあります。足を高くして休むように、塩分や食事のとりすぎに十分注意して
ください。頭痛や目の前がチカチカするなどの症状がある時は血圧が高い事もあるので
医師に必ず相談しましょう。